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2022/07/21 コラム

【コラム】鎌倉殿の13人 武士の鑑 畠山重忠の魅力 その2

前々回に続いて今回も比企氏と同郷だった畠山重忠についてのエピソードをご紹介。(前回のエピソードはこちら)
中川大志さんが凛々しく演じられていますが、あのイメージ通り誠実な人柄だったようです。

伊勢国の沼田御厨の地頭のときのこと、その職務を代行させていた代官が不始末を起こしたとき深く恐縮して、なんと1週間も睡眠せず断食して謹慎したという話があります。

また、梶原景時が「重忠に謀反の疑いがある」と頼朝に進言した時も、平然として二心のないことを陳述しその疑いを晴らしたそうです。

そして奥州合戦の際には、捕虜となった泰衡の勇将、由利八郎維平を厚遇し、礼儀を尽くして証言させたといわれています。

また、重忠は風流な人だったようです。

ドラマでも描かれていましたが、鶴岡八幡宮で神楽が催された時には、酒宴の席で今様を歌い、
義経の愛妾、静御前が頼朝の命で同じく鶴岡八幡宮の回廊で舞った際には、銅拍子(打楽器)を打ちました。

強く、誠実で、風流。

同郷の比企氏を討つ命を受けた重忠の心中は、それはそれは複雑だったでしょう。

畠山重忠の館である「菅谷館(すがややかた)」は武蔵国男衾郡(現在の埼玉県比企郡嵐山町)にありました。現在、館跡には埼玉県立嵐山史跡の博物館が設けられています。

※武蔵嵐山駅西口から徒歩13分です


今回も比企総合研究センター代表である、当社管理物件オーナーでもある髙島敏明様にお話しを伺いました。

比企総合研究センター https://www.hikisouken.jp/ 参考文献:甦る比企一族 比企総合研究センター刊

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